Cheese

美食の街リヨンに見るフランスチーズ

コロナ禍もやっと落ち着き、多少の制限はあるものの、ヨーロッパ圏内は随分と行き来がしやすくなった2022年の夏休み。フランス美食の街リヨンそしてアルプスの麓、サヴォア地方の都市アヌシーへ行ってまいりました。サヴォア地方はイタリア、スイスと国境を接する山岳地帯。伝統的に山のチーズの生産が盛んな地方。フランス第二の都市であり、美食の街と言われるリヨンは見どころが沢山ありすぎました。見た目にも美しく美味しいもの(もちろんワインも)、豊富すぎます。ということで今回はチーズに焦点を絞っての備忘録。

ウェンズリーデールとフルム・ダンベール – チーズ作りの伝播

「チーズ目線で見るヨークシャー、ランカシャーの旅」の続き。現在のフランス、ノルマンディー地方からノルマン人がブリテン島に侵入し、ブリテン島を征服した1066年のノルマンコンクエストは、イギリスとフランスの交流が盛んになるきっかけとなった出来事。当時、中央ヨーロッパでは、ローマキリスト教会による修道院制が急速に広がっていた時代でもあり、中央フランスあたりから修道士さんがヨークシャーにやってきて修道院を造り、定住(なぜヨークシャー??)。その名残がRievaulx Abbey やJervaulx Abbey。今でも歴史遺産として大切に保護されているので、この地域を訪れる機会があれば、立ち寄ってみる価値あり。自給自足の生活を営んでいた修道院ではビールやチーズ作りの技術が発達。であればこそ、当然、チーズ作りにおいても、英仏の交流はあったことは容易に想像できます。実際に英仏両国のチーズ博物館を訪ねて、見えてきたこと・・・

イギリスチーズ目線で見るヨークシャー、ランカシャーの旅

新型コロナウィルス、パンデミックの出口が少し見えてきたとはいえ、気楽なヨーロッパ旅行、日本帰省はまだまだ夢物語のような気がする2021年の夏。状況をポジティブに捉え、これを機に、改めてイギリス国内に目を向け、イギリス伝統チーズの原点地の一つ、ヨークシャー、ランカシャーをじっくり巡ってみました。まさに大人の修学旅行?ヨークシャー、ランカシャーといえば、チーズ原産地というだけでなく、ビクトリア時代、つまり産業革命期は特に栄えた地域。その名残はしっかりとあり、食文化も高く、景色、文化、食、期待以上に楽しめます。ということで、今回は、チーズ視線の観光案内風、旅行記。

ナショナルロックダウンから一年

ナショナルロックダウンに入って、早くも丸一年。あっという間だったような、長かったような・・・そして、まだロックダウン中だというこの厳しい現実。この一年がどんな一年だったのか?人それぞれ、置かれた状況によって受け止め方も違うけれど、イギリスで生活している人たちであれば、共通しているのはとにかく「食」について考えることが多かったということではないでしょうか?おうち生活で手っ取り早く楽しみを見つけることができる「食」ですが、危機感を一番に感じるのも「食」。ちょうど一年前の今頃、スーパーの棚が全て空っぽになり、小麦粉やパスタ類が全く買えなくなりました。その傍らでミルクや生ビールが廃棄され、アルチザンチーズメーカーさんの多くが大量の余剰チーズを在庫に抱え、かのセレブシェフが救済に乗り出しました。この想定外だった一年の間、イギリスは、EU離脱という爆弾ともいえるオマケつき。海外生活、イギリス生活を送りつつ、「食」に関わることを生業とする一人の日本人がこの想定外の一年で、どう変わり、何を学んだか・・・振り返ってみます。

コロナとクリスマスとニューライフ

12月の第一土曜日。この日は、毎年当然のように、一年の〆としてロンドンでクリスマスチーズ会を開催していました。もはや、そんなことができていた事実さえ、ちょっと信じ難いと感じる2020年の12月第一土曜日。2016年から、毎年開催していたチーズクリスマス会を開催できないのは、やはり寂しさを感じてしまいます。とはいっても、2回のロックダウンを乗り越えた(??)イギリスは社会が新機能で動き出し、ちょっとしたワクワク感があるのも事実。いやいや、すぐにやってくる、EU離脱(実はコロナよりこちらの方が恐怖・・・)。世界が一変してしまった2020年の12月の第一土曜日。クリスマスチーズ会を開催する代わりに、この場で2020年という年そのもの、そして、これまでのクリスマスチーズ会に対する思いを巡らせてみました。クリスマス時に好評をいただいていたCulture & Culture のクリスマスフルーツケーキもレシピ公開(本記事末尾)!今年もクリスマスチーズ会のためにフルーツケーキを焼きたかったなぁというのが本音ではあるのですが・・・