Cheese
マルセイユ & プロバンス 食文化発見
フランス三大都市の一つに数えられるマルセイユ。一般的には美食の街リヨンがフランス第2の都市と位置付けられていますが、人口だけを見るならば、実はマルセイユはフランス第2の都市。諸事情でイースターの週に、事実上のフランス第2の都市であるマルセイユに滞在。久しぶりの南仏。ということで、2022年夏の「美食の街リヨンに見るフランスチーズ」に続き、マルセイユ、プロバンスでの食の備忘録。地中海沿いということで(フランス内地ほどにはチーズ生産は盛んではありません)、あえてチーズに限らずご当地の食文化全般について。予想を遥かに超えるレベルで色々と感動もしました。なんといっても太陽が眩しかったです!
イースター(復活祭)とチーズ
本日は3月も最終日。日本は明日から新年度。2023年、イギリスもちょうど明日、4月1日よりイースター(復活祭)ホリデーシーズン。キリストの降誕を祝うものがクリスマスで、十字架に磔にされたキリストの死からの復活を祝うのがイースター。クリスマスは毎年12月25日ですが、イースターは基本、春分の日の後の最初の満月の直後の日曜日。つまり、毎年、日にちは変わります。直前の金曜日と翌日の月曜日が祝日となり、さらに学校の春休みもこれに合わせて決められるので、国全体がホリデーシーズンとなります。イギリスではクリスマスの次に大切なシーズン。そしてキリスト教徒でなくとも、春の訪れと生命の誕生を祝う嬉しい時期でもあります。やっと、やっと、暗黒期から脱出!!クリスマス同様、家族行事も集中するため、チーズ業界はクリスマスに次ぐ商戦期。クリスマスがブルースティルトンなら、イースターはどのチーズ??ちょっと考えてみました。
イギリス料理、イギリス食でおもてなし
「イギリスチーズってどんなものですか?」と聞かれれば、当然の如く、時間が許す限り永遠と語りながらお答えできます。けれど、「イギリス料理ってどんなものですか?」と聞かれると、即座に明確にお答えするのは難しいものです。日本料理、フランス料理やイタリア料理に比べると、イギリス料理に関しては、情報が非常に少ないのがその理由の一つ。「アフタヌーンティー」関連の情報はたくさんあるのですが、「アフタヌーンティー」は、お料理というよりは習慣。「イギリス料理、イギリス食文化とは?」というのはきっと、個人的な人生の永遠のテーマになりそうな気配。拙著「とっておきのイギリスチーズ」製作時から、「イギリス料理」なるものについて改めて考えさせられる機会が増え、「イギリス料理」なるものの正体が少しずつ見えてきました。これまた、なかなか奥深い世界であり知的好奇心をくすぐられます。イギリスというお国柄、歴史がしっかり絡んできますし。それはさておき、今回、またしてもイギリス料理や食について考える機会があったこともあり、まずはイギリス料理、イギリスだから美味しいものとは??の一部をご紹介。