September 2020

Cheese Dishes – Lost in Translation / アンティーク チーズディッシュから垣間見えるイギリスの歴史

イギリスをはじめヨーロッパで暮らす楽しみの一つ、アンティーク 。ロンドンだけでなく、地方の町、村には必ずといっていいほど、アンティークショップがあります。もちろん、アンティークのマーケットも各地で定期的に開かれています。我が家のご近所にも割と大きめのアンティークセンターがあり(といっても、イギリス田舎暮らしなので、車で5分以内であれば、ご近所と勝手に定義付けています)。息抜きでふらりと立ち寄ることもしばしば。頭がちょっと昔へタイムスリップできる空間なので、心の休憩にもなります。カフェもありますし。こういったところで、必ずといっていいほど見かけるのが現代語で言えば、”Cheese Dome – チーズドーム” 、ちょっと昔の伝統的な言葉であれば、”Cheese Dish – チーズ皿”。ということで、チーズグッズから見えるヨーロッパの歴史とちょっとしたチーズ史のお話。

English Plums & Apples – What is Chutney? / チャツネとは?作り方、そしてそこから見えるヨーロッパ史

イギリス田舎暮らしも、丸8年。本当は(!!?)おいしいイギリスを楽しむ(努力をする!)ライフも随分と板についてきた気がします。イギリスで暮らし始めて、すぐに気づくことといえば・・・お野菜やフルーツの味わいの力強さ。そして、その豊さ。リンゴを筆頭に、晩夏、初秋に旬を迎える土着モノは本当に多く、イギリスの地方では、来るべき暗黒の秋冬に備えるべく、この自然の豊さをジャムやチャツネという形で保存食にする習慣があります。イギリスには土着のリンゴの種類は200種ほどあると推測され、プラム系の種類も多々。イギリスチーズといえば、チャツネということで、この季節、当然のようにチャツネを作っていますが、今回はたまたまその様子をSNSのストーリーに上げたら、いろんなお問い合わせをいただきました。コロナ禍で、皆さん、ソーシャルメディア、よくチェックしているのかな?イギリスではチーズ専門店、スーパーなどで必ず見かけるチャツネ。そういえば、数年前に東京でチャツネ作りのクラスもやった記憶が・・・日本の皆さん、意外とチャツネに興味あり?というわけで、イギリスの秋の味覚とチャツネ、そしてそこから垣間見えるヨーロッパの歴史・・・さらにレシピまでまとめて解説!