Kanako Mathys

English Plums & Apples – What is Chutney? / チャツネとは?作り方、そしてそこから見えるヨーロッパ史

イギリス田舎暮らしも、丸8年。本当は(!!?)おいしいイギリスを楽しむ(努力をする!)ライフも随分と板についてきた気がします。イギリスで暮らし始めて、すぐに気づくことといえば・・・お野菜やフルーツの味わいの力強さ。そして、その豊さ。リンゴを筆頭に、晩夏、初秋に旬を迎える土着モノは本当に多く、イギリスの地方では、来るべき暗黒の秋冬に備えるべく、この自然の豊さをジャムやチャツネという形で保存食にする習慣があります。イギリスには土着のリンゴの種類は200種ほどあると推測され、プラム系の種類も多々。イギリスチーズといえば、チャツネということで、この季節、当然のようにチャツネを作っていますが、今回はたまたまその様子をSNSのストーリーに上げたら、いろんなお問い合わせをいただきました。コロナ禍で、皆さん、ソーシャルメディア、よくチェックしているのかな?イギリスではチーズ専門店、スーパーなどで必ず見かけるチャツネ。そういえば、数年前に東京でチャツネ作りのクラスもやった記憶が・・・日本の皆さん、意外とチャツネに興味あり?というわけで、イギリスの秋の味覚とチャツネ、そしてそこから垣間見えるヨーロッパの歴史・・・さらにレシピまでまとめて解説!

Summer Cheese Arrangement – ヒートウェーブがやってくる

8月に入り、ちょっと気温低めのイギリスですが、数日後、週末に合わせたかのように、次のヒートウェーブがやってきそうな気配。どうやら、今年の夏のヒートウェーブはプチバージョンがチラリ、チラリ。せっかくの夏日。シンプルに涼しく、美味しく、ヘルシーに!夏向けチーズアレンジ、次ページにまとめてみました。気温が下がっている今は想像しにくいですが、暑い週末になりそうです。これが最後のイングリッシュサマーかも??100%楽しみたいですね。

Bordeaux after Lockdown – ロックダウン後のフランスボルドー:コロナと共に生きる

やっと、フランスとイギリスの間の行き来も当面は自由に!その公式発表があったのは、予約していたフランスボルドー行き航空チケット搭乗予定日6日前。行くべきかどうか?悩みに悩んだ末、予定通り、フランスボルドー地方で丸1週間、過ごしてきました。実は、昨年も同じ時期にこの地域で過ごしました。なぜまた、こんなご時世にわざわざ同じ地域へ?理由を簡潔にまとめれば・・・ フランスでもトップのワイン生産地ゆえ、この地を原産とするチーズは皆無(これはフランスでは本当に稀)。ご当地チーズがあるとどうしても、気持ちはチーズへ向いてしまう性分なので、バケーションという意味では理想の目的地 12〜15世紀はイングランド支配だった名残(??)と、ワイン貿易が経済の中心であるため、英語が通じやすく、フランス語が全くダメな人間にとってはリラックス度が高い この時期は、確実に暑く、太陽が眩しい。ビーチもあり、日本レベルの暑い夏を楽しむことができる上、朝夕は確実に涼しく過ごしやすい ボルドーワインといえば、フランスでも生産量はトップ。現地へ行けば、見渡す限り、葡萄畑。雄大でシンプルな景色は一日眺めていても飽きることなく、自然の恵みに心の底から感謝したくなる。心の洗濯には理想的な環境 フランス語カタコトのイギリス人(つまり我夫 )、中学1年生の娘、小学4年生の息子とフランス語ゼロの日本人女性のロックダウン解除直後のフランスボルドー滞在。日本に簡単には帰省できない今、ヨーロッパ旅行へ出るべきかどうか悩んでいる在英日本人の皆様の参考になれば幸いです。この異常な世界状況の中で、ヨーロッパ旅行をお勧めするためのものでは決してありません。あくまでも参考までに。詳細次ページ。

Broad Beans and Ewes Milk Cheese – 空豆と羊乳チーズ

日本では春、イギリスでは初夏(6月下旬〜7月上旬)に旬を迎える、おいしいお野菜、そら豆(英語ではBroad Beans)。イギリスでもそら豆がたくさん生産されているということは、まだまだ知られざる「おいしいイギリス」的事実。日本(アジア)のお野菜と思っていらっしゃる方々もいらっしゃるくらいに、日本人大好きなお野菜。実は、イギリスの地方には、そら豆畑がたくさん(笑)。かつては、子連れでそら豆狩りに出かけていました。そして、そら豆畑へ行くと、必ずお見かけするのが、イタリア人グループ。そうそう、イタリアのお方もそら豆が大好き。そして、この方たちは生で召し上がられる!!畑で採ったそら豆をその場でサヤから出して、パクリとお口へ!初めて見た時はびっくり。真似してみましたが、「??????」となった良き思い出もあります。そう、イタリアのそら豆は小振りで生で食べても美味しいらしいのです。そして、イタリアでのそら豆にペコリーノチーズ(イタリアの羊乳チーズ)を削りかけて食すというのは、すでに日本ではよく知られたチーズ豆知識。実は、イギリスにも羊乳チーズはたくさん(詳細はこちら)。というわけで、イギリスチーズとイギリス産そら豆で、イタリア風にチーズをシンプルに楽しむアイディアのご紹介。ビールやキリッとした冷えた白ワインのおともに(次ページ)どうぞ!

Dorstone and Gooseberry Elederflower Jam – 山羊乳チーズとグーズベリージャム

先日の国境を越えたオンライン Zoom イギリスチーズ会(詳細はこちら)でご紹介した、イギリス山羊乳チーズ (Dorstone)とグーズベリーエルダーフラワージャム(上の写真)。このペアリングは、昨年の秋、イギリスのチーズ専門店のスタッフの方に教えていただいたもの。グーズベリー特有の酸味とジャムの甘味。さらにはエルダーフラワーからくるハーブのニュアンスは、酸味とフレッシュ感があり、ミルク感もある山羊のチーズとともにお口の中でバランスよく溶け合い、幸せな美味しさを生み出してくれます。グーズベリー(西洋スグリ)とエルダーフラワーといえば、イギリス初夏の風物詩。山羊乳チーズシーズンがピークを迎えるタイミングで、イギリスではマーケットにグーズベリーが並び、あちらこちらでエルダーフラワーが咲き乱れています。この季節、エルダーフラワーをたっぷり使ったシロップ(コーディアル)を作り、それを使ってグーズベリーコンポートやグーズベリーエルダーフラワージャムを作るのは、昔ながらの習慣。山羊乳チーズとグーズベリーとエルダーフラワー。まさにイギリスの初夏の美味しさ。先日のチーズ会の際のお約束通り、詳細を簡単にご紹介。