イギリス生活

ワイン講座、チーズ講座、学ぶ楽しさ

チーズについて人前でお話するようになって、早10年強。この間、自然と少しはワイン知識も身につけてきたつもりでした・・・ただ、それはあくまで必要範囲内での独学・・・チーズについて知れば知るほど、自分の持つワイン知識は、とても偏ったものであり、主観的であると自覚するようになり、一度、専門家の元でワインの基礎を理論的に学んでみることにしました。まさに・・・無知の知!!チーズ知識ベースにワインについて学ぶと・・・予想以上に世界観が広がり、嬉しい驚きの連続でした。人生は楽しい!生涯学習ですね。ワインやチーズについて学ぶとはどんなことか?なぜ学ぶ?学んだ先にあるものは・・・?日々の楽しみの幅の広がり、自分の周りにいる人たちとそれらを享受できる幸せなのです。

伝統農産物とは?(丹波篠山産黒豆編)

ヨーロッパのチーズ業界は、12月半ばにもなると業界全体が驚異的な忙しさ。Cheesemas (チーズマス)という言葉さえ存在します。そんなこんなで、これまで12月に日本へ帰省するなど考えられなかったのですが、今回は日本の家族の止むを得ない諸事情で12月の半ばに日本へ無理矢理弾丸帰省することになりました。なんと、日本の師走は10年振り!!その家族の諸事情のお陰で、生まれて初めて姫路市に行く機会があり、せっかく姫路市まで来たからには・・・と、かつてより訪れてみたかった丹波篠山市まで足を伸ばしてみました。色んな意味で予想以上に感動。自分がなぜ、こんなにもチーズという食べ物に惹かれてしまったのか?その答えの一つまでもが、見えた気がしました。

美食の街リヨンに見るフランスチーズ

コロナ禍もやっと落ち着き、多少の制限はあるものの、ヨーロッパ圏内は随分と行き来がしやすくなった2022年の夏休み。フランス美食の街リヨンそしてアルプスの麓、サヴォア地方の都市アヌシーへ行ってまいりました。サヴォア地方はイタリア、スイスと国境を接する山岳地帯。伝統的に山のチーズの生産が盛んな地方。フランス第二の都市であり、美食の街と言われるリヨンは見どころが沢山ありすぎました。見た目にも美しく美味しいもの(もちろんワインも)、豊富すぎます。ということで今回はチーズに焦点を絞っての備忘録。

ナショナルロックダウンから一年

ナショナルロックダウンに入って、早くも丸一年。あっという間だったような、長かったような・・・そして、まだロックダウン中だというこの厳しい現実。この一年がどんな一年だったのか?人それぞれ、置かれた状況によって受け止め方も違うけれど、イギリスで生活している人たちであれば、共通しているのはとにかく「食」について考えることが多かったということではないでしょうか?おうち生活で手っ取り早く楽しみを見つけることができる「食」ですが、危機感を一番に感じるのも「食」。ちょうど一年前の今頃、スーパーの棚が全て空っぽになり、小麦粉やパスタ類が全く買えなくなりました。その傍らでミルクや生ビールが廃棄され、アルチザンチーズメーカーさんの多くが大量の余剰チーズを在庫に抱え、かのセレブシェフが救済に乗り出しました。この想定外だった一年の間、イギリスは、EU離脱という爆弾ともいえるオマケつき。海外生活、イギリス生活を送りつつ、「食」に関わることを生業とする一人の日本人がこの想定外の一年で、どう変わり、何を学んだか・・・振り返ってみます。