January 2023

イギリス料理、イギリス食でおもてなし

「イギリスチーズってどんなものですか?」と聞かれれば、当然の如く、時間が許す限り永遠と語りながらお答えできます。けれど、「イギリス料理ってどんなものですか?」と聞かれると、即座に明確にお答えするのは難しいものです。日本料理、フランス料理やイタリア料理に比べると、イギリス料理に関しては、情報が非常に少ないのがその理由の一つ。「アフタヌーンティー」関連の情報はたくさんあるのですが、「アフタヌーンティー」は、お料理というよりは習慣。「イギリス料理、イギリス食文化とは?」というのはきっと、個人的な人生の永遠のテーマになりそうな気配。拙著「とっておきのイギリスチーズ」製作時から、「イギリス料理」なるものについて改めて考えさせられる機会が増え、「イギリス料理」なるものの正体が少しずつ見えてきました。これまた、なかなか奥深い世界であり知的好奇心をくすぐられます。イギリスというお国柄、歴史がしっかり絡んできますし。それはさておき、今回、またしてもイギリス料理や食について考える機会があったこともあり、まずはイギリス料理、イギリスだから美味しいものとは??の一部をご紹介。

伝統農産物とは?(丹波篠山産黒豆編)

ヨーロッパのチーズ業界は、12月半ばにもなると業界全体が驚異的な忙しさ。Cheesemas (チーズマス)という言葉さえ存在します。そんなこんなで、これまで12月に日本へ帰省するなど考えられなかったのですが、今回は日本の家族の止むを得ない諸事情で12月の半ばに日本へ無理矢理弾丸帰省することになりました。なんと、日本の師走は10年振り!!その家族の諸事情のお陰で、生まれて初めて姫路市に行く機会があり、せっかく姫路市まで来たからには・・・と、かつてより訪れてみたかった丹波篠山市まで足を伸ばしてみました。色んな意味で予想以上に感動。自分がなぜ、こんなにもチーズという食べ物に惹かれてしまったのか?その答えの一つまでもが、見えた気がしました。