ワイン講座、チーズ講座、学ぶ楽しさ

今年こそは、ワインについて基礎から体系的に、そして専門的に学んでみようと思っていた矢先、折よく、地元のワインスクールが通常は8週間かけて講義する内容を5日間に集約するという、濃密な集中講座を開講!世界最大のワイン教育機関である、WSET のワイン、Level 2 コース 。これを試験も含めて5日間で完結できるという嬉しいスケジューリング。どんな内容かというと・・・

ワインの造り方、原料となるブドウ品種、気候などがワインのスタイルにどう影響するのか?というセオリーを学び、そして・・・SAT (Systematic Approach to Tasting) : 系統的テイスティングを通して、自らの5感、6感をフル活用しながら、ワインのスタイル、味わいについて理論的に体得するというもの。テイスティング重視。そう!Academy of Cheese を受講している方はお気づきになるかと思いますが・・・Academy of Cheese は、まさに、このWSET のチーズ版であり、WSETをベースに構成されています。つまり、Academy of Cheese の講師である私は、WSETのワインコースであれば、”試験のために” 覚えるべきポイントというのはすぐにピンとくるのです!自分で言うのもなんですが・・・90%がイギリス人というクラスの中で、言語の面では断然不利なのですが、かなりの優等生だったと自負しています(笑)。コースの途中から・・・試験では100点満点を目指そうと思い始めたくらいです。偏ってはいるものの、そこそこの知識ベースはあったわけですし・・・
ただし、私にとっての受講の目的は試験よりも、ワインの魅力に迫ることと、自分の日常生活がその後、どう変化するのかを実体験すること。そして、ワインの教授法を今後の自分のチーズ講座の参考にさせていただくこと。講座はしっかり聞いて、教材も熟読。特に、テイスティング実技は、味覚トレーニングのごとく集中。4日間で全42種をテイスティング!面白すぎました。そして、テイスティングを通じて、自分がいかにワインの魅力について知らなかったのか、思い知らされました。無知の知です。ワインAはなぜ、こんなにもライチの香りがするの? 似たようなワインでも ワインBはなぜライムの香りがするの?白ワインの色がゴールドがかっているということは、何を意味する?上質なワインとはどんなワイン?同じブドウ品種、ワインも同じように造られているはずなのに、ワインCと、ワインDはなぜこんなに味わいが違うのだろうか?そんなことを終日考え続けた一週間でした。

さて・・・その後の日常の変化・・・当然ですが、軽々しく飲んでいたワインをもっと深く味わえるようになりました。不思議なものです。

 試験終了後の打ち上げで、クラスメートと
一緒にいただいた
イングリッシュスパークリングの
味わいは本当に格別でした!!

講座受講後の衝撃は・・・娘の言語教育のために見ていたドラマシリーズ、「神の雫/ Drops of God 」(Apple TV配信)をワイン講座受講前よりもずっと、ずっと深く、理解するようになっている自分に気づいたこと。逆を言えば・・・これまで、いかに自分が表面の浅い部分だけしか理解していなかったか・・・というオチなのですが(汗)!そして、この夏予定している、ヨーロッパ旅行も、チーズ目線だけでなく、ワイン目線でも、とても楽しみなのです!もちろん、これからはチーズ講座の中でのワインの楽しみも増やして行こうかなぁとワクワク考えている次第なのです。

 

1 thought on “ワイン講座、チーズ講座、学ぶ楽しさ”

  1. Pingback: チーズについて体系的に学ぶとは? -

Comments are closed.