イースターとチーズ
山羊乳、羊乳製イギリスチーズセレクション。見た目も軽やか!
イースターチーズボードとは?
キリストの降誕を祝うものがクリスマスで、十字架に磔にされたキリストの死からの復活を祝うのがイースター。クリスマスは毎年12月25日ですが、イースターは、春分の日の後の最初の満月の直後の日曜日。つまり、毎年、日にちは変わります。直前の金曜日と翌日の月曜日が祝日となり、さらに学校の春休みもこれに合わせて決められるので、国全体がホリデーシーズンとなります。イギリスではクリスマスの次に大切なシーズン。そしてキリスト教徒でなくとも、春の訪れと生命の誕生を祝う嬉しい時期でもあります。やっと、やっと、暗黒期から脱出!!クリスマス同様、家族行事も集中するため、チーズ業界はクリスマスに次ぐ商戦期。クリスマスがブルースティルトンなら、イースターはどのチーズ??
クリスマスには家族揃って、クリスマスローストディナー(ランチ)をいただき、その他は誰もお料理をしなくても済むように、いつもよりちょっと上質なチーズやハム系、そして様々な甘いお菓子をいただくというのが習慣。チーズたちは、ブルースティルトンとチェダーとソフト系のチーズというのが定番。ではイースターチーズとは??これは、正直、定番はありません!メジャーなチーズ専門店はどこもこぞって、「イースターセレクションボックス」なるものをプロモートしていますが、それぞれにチーズの種類も違うなら、売り文句さえも違います。家族が集まる時は大抵チーズボードを囲む機会も多いというのがイギリスの食習慣ですが、イースターの場合は、お決まりのチーズは「特に無し!」なのです(笑)。
とはいえ、どこのイースターセレクションボックスにも、共通項があります。春の訪れを祝う時期だからこそ、全体が軽やか。つまり、ライトボディで酸味が高いチーズたち。飲みたいワインもフルボディの赤から、ロゼや白に気分が向き始める頃でもあるため、そうなるのでしょう。しかし、要素はそれだけではなく、チーズにも旬なるものがあります。春は、羊乳、山羊乳製ソフトチーズが美味しい季節。晩冬から春の初めに出産を終えた山羊や羊のお母さんたちが上質なミルクを出すシーズン。だから、どこのイースターチーズセレクションボックスも、ソフトな(←ソフトというのはポイント高し!!)農家製山羊乳、羊乳チーズが入っているわけです。家族で囲むメインのイースターローストは伝統的にラムのお肉が定番であるのもうなずけますね。さらに・・・イギリスのイースター伝統食といえば、ホットクロスバンズ(レーズンとスパイスが入った甘いフワフワとしたパン)とシムネルケーキ(つまりイギリスお得意のドライフルーツたっぷりのどっしりケーキにマジパンもどっさり)。これらと一緒に食べたくなるチーズは?と聞かれたら、やはり、ウェンズリーデイルなど酸味高く、軽やかでミネラル感のあるイギリス北部伝統チーズ!!生命誕生の象徴としての卵の形に模したイースターエッグ(卵型のチョコレート)がスーパーやデリにずらりと並びますが、これは、伝統食というより、日本で毎年、2月14日前にチョコレートが大量に市場に出るのと同じ原理でしょう。ハッピーイースター!!
子どもたちも大好きホットクロスバンズ