#イギリス田舎暮らし

The end of 2020 – unexpected gifts from lockdown(ロックダウンだったからこそ得られたもの)

コロナ、コロナ、未曾有、ロックダウン、お家生活、etc. そんな言葉が飛び交い続けた 2020年も終わりになりました。凄まじい一年、ジェットコースターに乗ったかのようだった一年。でも、今、命あり、健康に過ごせている人たちは、私生活ではきっと、半ばスローライフも強要された(?)感は否めないはず。怒り有り、涙有り、不安有り、たくさんのことを諦め、でも強要されたスローライフの中で小さな幸せに気付いたり・・・2021年は、きっと2020年よりも良い年になるはず!そう、世界のあらゆる人たちが2020年を経験したからこそ、2021年は2020年の経験をベースに行動できるはず。2020年の終わりにあたり、ロックダウンライフだったからこそ、個人的に発見、体験、そして学ぶ事ができた小さな幸せ、ポジティブなことまとめてみました。ロックダウンで迎える2021年も、こんな小さな幸せ見つけていきたいですね。

Quince Membrillo Marmelada or Kaseita – クインス古今東西

10月、イギリスは大学の新年度が始まる月。ワクワクした大学新入生たち。そして想定内のコロナ第二波。すでに地域によっては完全ロックダウン。ロックダウンとまではいかなくても、国全体、かなりの制限付き生活。就学児童を抱えるご家庭は、10月ハーフターム中のおうちアクティビティに頭を捻ることになりそうです。というわけで、おこもり生活のアクティビティの一案になればとも思い、今回は10月に旬を迎えるクインス(日本でいうマルメロまたは西洋かりん)のお話。活用法(つまりレシピ)、大人にもちょっと嬉しい食文化伝播のお話などなど(次ページへ)。チェダーチーズや、羊乳のハードチーズ、さらにはブルーチーズと相性が良いことから、チーズ専門店なら絶対に取り扱っているクインスゼリーやペースト。陳列されたチーズの横にひっそりと置いてある、オレンジ色の羊羹のようなもの。それがクインスペーストまたはクインスジャムです(日本では「メンブリージョ」)。保存食と言う意味で、イギリスではクインスチーズと呼ばれることもあります。「チーズ」という言葉に保存食というニュアンスがあるためだとか・・・スーパーのチーズカウンターにも置いてあることも多々。クインスはワインと同じくコーカサス地方(黒海とカスピ海に挟まれた地域)を発祥とし、地中海を経由し、西はヨーロッパ、そして東にも広がり、日本へは16世紀に、ポルトガルから九州の長崎へ伝わったそうです。つまり、スペイン、ポルトガルが強国だった大航海時代。マルメロは、鉄砲と一緒に日本へやってきたの?と思ってしまいますよね。

English Strawberry & Dairy – イギリス苺と乳製品

本日は夏至。イギリス生活も長くなってくると、夏至ってとても大切な、特別な日。今日は日が最も長い日。つまり、明日から、暗黒(!!?)の冬へと向かって、日は短くなっていくのです。ロックダウンもどんどん緩和されてきた今日この頃、一番明るい6月を満喫せねば!という気持ちがいつにも増して強いような気がします。イギリスの6月といえば、通常であればウィンブルドン(コロナ禍でまさかの中止!)。ウィンブルドンといえば、イチゴ!6月はイチゴシーズンのピーク。そう、イギリスはイチゴがとても美味しいお国。イチゴに限らず、イギリスは様々なベリー系フルーツがとても豊富なお国柄。イチゴに続き、グーズベリー(スグリ)、カラント系、ラズベリー、ブラックベリー。これらがマーケットを賑わせてくれます。今回は、イチゴと乳製品について。アスパラガスシリーズに続き(お料理アイディはこちら)、イチゴとチーズ!といきたいところですが、イチゴはバターやクリーム系とは相性抜群なのですが、熟成チーズとはなかなか難しいのです。クリーム添加スタイルの熟成チーズ、ブリアサヴァランやデリスドブルゴーニュなどとイチゴ、そしてスパークリングワインの組み合わせは幸せな時間を生み出してくれますよ。昨今のイギリス産スパークリングワインの質はすでにご周知の通り。今回は、イギリス田舎で暮らす日本人とイチゴと乳製品の関係についてご紹介。6月のイギリス生活を楽しむヒントになれば嬉しいです。