#イギリスチーズ講座

イースター(復活祭)とチーズ

本日は3月も最終日。日本は明日から新年度。2023年、イギリスもちょうど明日、4月1日よりイースター(復活祭)ホリデーシーズン。キリストの降誕を祝うものがクリスマスで、十字架に磔にされたキリストの死からの復活を祝うのがイースター。クリスマスは毎年12月25日ですが、イースターは基本、春分の日の後の最初の満月の直後の日曜日。つまり、毎年、日にちは変わります。直前の金曜日と翌日の月曜日が祝日となり、さらに学校の春休みもこれに合わせて決められるので、国全体がホリデーシーズンとなります。イギリスではクリスマスの次に大切なシーズン。そしてキリスト教徒でなくとも、春の訪れと生命の誕生を祝う嬉しい時期でもあります。やっと、やっと、暗黒期から脱出!!クリスマス同様、家族行事も集中するため、チーズ業界はクリスマスに次ぐ商戦期。クリスマスがブルースティルトンなら、イースターはどのチーズ??ちょっと考えてみました。

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美食の街リヨンに見るフランスチーズ

コロナ禍もやっと落ち着き、多少の制限はあるものの、ヨーロッパ圏内は随分と行き来がしやすくなった2022年の夏休み。フランス美食の街リヨンそしてアルプスの麓、サヴォア地方の都市アヌシーへ行ってまいりました。サヴォア地方はイタリア、スイスと国境を接する山岳地帯。伝統的に山のチーズの生産が盛んな地方。フランス第二の都市であり、美食の街と言われるリヨンは見どころが沢山ありすぎました。見た目にも美しく美味しいもの(もちろんワインも)、豊富すぎます。ということで今回はチーズに焦点を絞っての備忘録。

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ナショナルロックダウンから一年

ナショナルロックダウンに入って、早くも丸一年。あっという間だったような、長かったような・・・そして、まだロックダウン中だというこの厳しい現実。この一年がどんな一年だったのか?人それぞれ、置かれた状況によって受け止め方も違うけれど、イギリスで生活している人たちであれば、共通しているのはとにかく「食」について考えることが多かったということではないでしょうか?おうち生活で手っ取り早く楽しみを見つけることができる「食」ですが、危機感を一番に感じるのも「食」。ちょうど一年前の今頃、スーパーの棚が全て空っぽになり、小麦粉やパスタ類が全く買えなくなりました。その傍らでミルクや生ビールが廃棄され、アルチザンチーズメーカーさんの多くが大量の余剰チーズを在庫に抱え、かのセレブシェフが救済に乗り出しました。この想定外だった一年の間、イギリスは、EU離脱という爆弾ともいえるオマケつき。海外生活、イギリス生活を送りつつ、「食」に関わることを生業とする一人の日本人がこの想定外の一年で、どう変わり、何を学んだか・・・振り返ってみます。

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