Kanako Mathys

伝統農産物とは?(丹波篠山産黒豆編)

ヨーロッパのチーズ業界は、12月半ばにもなると業界全体が驚異的な忙しさ。Cheesemas (チーズマス)という言葉さえ存在します。そんなこんなで、これまで12月に日本へ帰省するなど考えられなかったのですが、今回は日本の家族の止むを得ない諸事情で12月の半ばに日本へ無理矢理弾丸帰省することになりました。なんと、日本の師走は10年振り!!その家族の諸事情のお陰で、生まれて初めて姫路市に行く機会があり、せっかく姫路市まで来たからには・・・と、かつてより訪れてみたかった丹波篠山市まで足を伸ばしてみました。色んな意味で予想以上に感動。自分がなぜ、こんなにもチーズという食べ物に惹かれてしまったのか?その答えの一つまでもが、見えた気がしました。

「とっておきのイギリスチーズ」刊行から一年

月日が経つのは恐ろしく速いもの!10月15日は、「とっておきのイギリスチーズ」発刊記念日!ちょうど1年経ちました。ご購読いただいた皆様、イギリスチーズ楽しんでいますか?さて、この丸1年という節目を迎え、気持ちを新たにすべく、本の制作のために入手準備したプレートたちを手放すこととしました。ロックダウンという厳しい状況の中、何とか、本のイメージに合うように・・・と頑張って入手したプレートたちがほとんどで、それなりに思い入れがあります。ですので、できればイギリスチーズを楽しんでくださっている皆様のお手元に届くと嬉しいなぁと思い、今日のこの日、まずはCulture & Culture の講座やイベントに参加されたことのある方に優先に安価なお値段で販売いたします(大変申し訳ないのですが、日本への発送の場合は別途郵送実費をご負担いただきます)。また、早い者勝ち!!ですが、在英の皆様を優先させていただくこと、ご了承くださいませ。ゆくゆくは某Bayさんにリスティング予定です。

美食の街リヨンに見るフランスチーズ

コロナ禍もやっと落ち着き、多少の制限はあるものの、ヨーロッパ圏内は随分と行き来がしやすくなった2022年の夏休み。フランス美食の街リヨンそしてアルプスの麓、サヴォア地方の都市アヌシーへ行ってまいりました。サヴォア地方はイタリア、スイスと国境を接する山岳地帯。伝統的に山のチーズの生産が盛んな地方。フランス第二の都市であり、美食の街と言われるリヨンは見どころが沢山ありすぎました。見た目にも美しく美味しいもの(もちろんワインも)、豊富すぎます。ということで今回はチーズに焦点を絞っての備忘録。

チーズとお味噌 – 日本人のイギリス生活

ウクライナ紛争/戦争勃発により、イギリスから日本はまたもや遥か遠い国に……日本への一時帰国が困難になるのは致し方無いけれど、日本食もどきの安定確保は必須課題。どんなにチーズやパンが好きでも、日本で生まれ、日本で育ち、これまでの人生の3分の2程を日本で過ごした身としては、お米、お醤油、お味噌などが全くない生活は想像し難い(詳細はこちらの記事より)。「食の確保」とは、そもそものチーズの起源でもあり、人類は食糧確保のために動物の乳の加工を始めました。日々そんなことを語ることを生業としていると、いかにしてイギリスで日本食材を確保するか?考えずにはいられなくなるものです。チーズ知識を活かしたイギリスで日本食を作るための食材確保の知恵。人類の初心に戻り、ロジカルに考えてみる。チーズから得た知識が活きてきます!